2011/10/15

避暑地と温泉 2日目

2日目。これがまたパッとしない天気。というか雨。

夜中に何度か目が覚めたのは、方々から聞こえる大きなイビキか冬眠前の熊の声かって感じで、こちらは料理と違って男そのもの。

朝食は軽井沢らしくカフェテラスでモーニングをと、有名な「キャボットコーブ」へ。

周りは家族連れかカップルという、大柄体格男4人グループには似つかわしく無い雰囲気の店ではあり、

更に雨と寒さでテラス席はちょっとしたハズレ席。

食事後は八ヶ岳の高原を走り抜ける小海線に沿って南下。

天気が快晴であれば、何処までも続く高原風景が最高に美しいのであろうにも、どうしてこう毎回天気が不運なのか。

このメンバーでは何度と無く天気にやられてる。誰だ雨男は!?

ポッポ牛乳でおなじみ?のどんよりヤツレン工場、どんより鉄道(JR)最高地点、どんよりゴーストタウン化した清里駅前を経由しながら

野辺山電波天文台へとやって来た。

ここで電波望遠鏡を使って星空をとか、プラネタリウムをとかではなく、単に外に設置された巨大な電波望遠鏡群を眺めるだけ。

もう少し予備知識を入れておくとか、解説員同行とかであれば、楽しさも増幅されそうなものでもあるが、如何せん無知で大柄男群。

少々広大な施設を歩き回るだけで言葉数が減る減る。めっきり減る。

ゴルフ用のカートや自転車を用意するのか、動く歩道辺りを用意して頂かないと、我々見学を全う出来ないです!

なんて、そんな事を頭の片隅でチラチラと考えていたものの、これも全てこのどんより天気が悪いんだろうと、

そんな気持ちが天に伝わったのか、単純に山の天気は変わりやすいからなのか、雲が切れ始めて陽が射し始めた。

旅の終盤にようやく陽を浴び、意気揚々と甲府へほうとうを食べに向かった。

陽が出たからでは無く、単純に腹の虫に正直なだけなのかもしれないが。









2011/10/14

避暑地と温泉 1日目

毎年、このメンバーで集まると話題は「去年は何処だったか?」が定番となり、

様々な記憶が交錯し、年号と行き先が必ずと言っていい程合致しないので、

記録として、メール等を振り返りながら、過去の行き先を一覧にしてみる。


2010 関西経由の四国

2009 石垣島

2008 箱根 / 宮崎・鹿児島

2007 名古屋 / 沖縄本島

2006 仙台

2005 どうでしょう祭 in 北海道


と、まぁこう改めて振り返ると、1年に1度はしっかりと旅と呼ばれるものには出ていたが、

今年は各々の休日、それと予算の関係上、その流れが途絶えて休止になる手はずだった。

しかし、急遽近場で「軽井沢」という候補が立ち上がり、1泊2日の旅程でレンタカー旅に出る事となった。

各家庭まで送迎のごとく、レンタカーのプリウスでお迎えに上がりつつ北上を続け、到着したるは軽井沢の入口に当たる碓氷峠。

ラックレールを使う程鉄道には厳しい坂道も、散歩道としては軽い傾斜程度にしか感じず、そんな廃線跡の遊歩道を歩き、

煉瓦造りで有名な碓氷第三橋梁を上から下から見学。

軽く運動したつもりの後は、休息タイムということで、おぎのやの峠の釜飯をお腹に軽々と押し込む。

その後は、鉄道文化むらで展示鉄道をほうほうと、鉄っちゃんばりの知ったかぶりで眺め、園内を1周。

鉄道そのものには興味があるものの、型式やら年代やら台車やらと、特に詳しい知識を誰一人とも入れていないので、

というかそこまで興味は無いので、ほぼ無言のまま園内を通過したのかもしれない。

その後は碓氷峠越えを果たし、軽井沢入り。

旧軽銀座ではみかどのソフトクリームを食べたり、美味しいソーセージを仕入れたりと、

自分たちは食べ物を眺めている(口に入れている)方が幸せなんだな、ということを改めて認識しながら、一気に草津へ。

毎年冬に自分1人で訪れる西の河原温泉にと、こんな秋の時期に始めて訪れたものの、

西の河原公園に飛び回る小さな虫虫虫、それらがとにかく酷い。口も開けられない程で、ここでも無言で温泉を目指す。

丁度いい具合に紅葉に染まった景色を眺めつつの露天もまた格別で、虫を無視出来ればこの時期もいいもんだなと。

そんなこんなで、今宵の宿は軽井沢になっているので、来た道を国道最高地点でもある渋峠経由で戻る。完全なる霧の中を。
















宿はホテルでもないペンションでもない、ログハウスなロッジ。

調理道具も一色揃っているということなので、今日は男の料理を男の手で作り男が食う。まさに男の宴が開催される。

といっても、メニューは至って女子っぽい「ポトフ」。鍋では無く「ポトフ」。

宿に戻る前、大型スーパーで材料を仕入れる際に喧々諤々と、「温かいもの」「ソーセージを入れる」この提案から

キャンプなどでの大定番「カレー」ではなく「ポトフ」が可決された。

もう1品は残ったソーセージをつまみつつ、サラダでもということで、このメンバーにしては珍しくメガ級ではなかったことと

やはり男の手料理にしては、些か物足りなさは感じないだろうか、という事もあったが、

そんな事もお構い無しに、先程買ったトランプを開ける事も無く、そのまま食後からの爆睡。

というか自分が真っ先に爆睡していたらしい。



2011/10/10

疲労回復には放浪を。

仕事の形態状、一般的なサラリーマンより特段にストレスの溜り具合は低いだろうし

言ってしまえば人間関係などで悩む事も、人と関わる事が少ない分少ないだろう。

ただ、極端に人との会話が少なくなってしまうと、それはそれで人との会話そのものが億劫に

更には気を使い過ぎて話しづらくなるという傾向にもなる。

フリーで働いている人なら、そう思う人も少なく無い気がする。

微々たる悩みはあるものの、ストレスの塊でガチガチって事でも無いが、仕事の波が激しく、時間の使い方をうまく調整出来ず

物事に集中出来ないこともあったりする訳で、そんな時は体を動かす事にしている。

ただ単にがむしゃらに走るとか、そう言った動かし方をすると、今度は逆に体力面での疲れがどっと出て睡魔に白旗を上げてしまうので

適度な外出行動に抑えた感じ、そこに更に旅欲を同時に満たしてしまう為にも、放浪をプラスする。

徒歩圏内で体力消耗を抑えた放浪となると、それは毎夜行っているウォーキングと同じ。

自転車となると、最近移動距離の歯止めが効かなくなって来ていることもあるので、そうなって来ると鉄道しかない。

JRには初乗り130円で大回りなんて、見事におあつらえ向きな制度があり、

南から北までグルッと回れば、都会の街並から田舎の山々と様々な車窓が楽しめ、130円分以上の旅情を手軽に満喫出来る。

そんな訳で、今日も切符片手に群馬県高崎駅なのである。はぁ癒される。





2011/10/09

新たなフェイバリットキャラ。

性別が「男」ということもあり「カッコイイ」というモノに憧れるのは当然であって

子供の頃から、車や鉄道であったり戦隊ヒーローやメカであったりと、惹かれるものは至って普通な男の子らしいもの。

それと同等なくらい、「カワイイ」ものにも惹かれる様になって来たのは、少々年齢が上がってからであって

女子目線のそれとは一線を引く違いがありそうではあるものの、カワイイものには心ときめく自分がいる。

そんな中でも、最近日本全国破竹の勢いで誕生している、いわゆる「ゆるキャラ」に属している

緑の憎いあいつ「アルクマ@長野県」が、頭のリンゴと背中の赤リュックに緑カラーとで、可愛さ抜群NO.1の座を担って来たが

ここに来て目下、黒くでっぷりしたあいつが勢力を拡大し、知名度をぐんぐん上昇していることもあり、心が揺れ動く。

それが「くまモン@熊本県」。

全国のイベントに積極的に参加し、グッズも豊富で「くまモン体操」なる歌と振り付けまであり、

更には現地熊本では「くまモンまつり」まで開催される程で、とにかくプロモーションに入れる力の具合が半端無い。

アニメの猫目の様な目と半開きな口、それとたぷんとしたお腹。これがくまモンの魅力なのかと思うけど

そんなキャラクターがエプロンして料理してみたり、会社の机にどかっと座ってみたり、船酔いで項垂れてみたりと

どこか人間臭いシュールな場面をブログなどを通して見られるって所が、もしかしたら一番の魅力なのかもしれない。

カワイイぞ!くまモン!




2011/09/25

「こんにちは」の国。

高尾山登山で登山にやや目覚めかけた中、次にチョイスしたのが神奈川県伊勢原市にある「大山」。

関東近郊で、駅から遠く無く、初心者向き。更に登山道横にはケーブルカーが走り、いつでも脱出可能であるという理由から。

今回は流石に観光地という訳でも無いので、地図無しはいかんだろうと、等高線が入ったそれらしい地図をプリントアウト。

ペラッペラのA4地図1枚という、若干ふざけた登山装備でいざ大山へ。

避難用のケーブルカーは下山用とし、登りは秦野駅から蓑毛までバスで行き、ヤビツ峠経由で大山山頂を目指すルート。

バスには登山軽装備な年配グループ数組と、大学サークルの様な男女混合グループとで、単独は自分のみ。

数日前に上陸した台風の影響だろうか、足下には木々の枝が無数に落ち、大小の岩が転がり、更には大木が道を塞ぎ

なかなかスリリングな登山道で、独りずんずんと進む姿はどこか探検家の様で、道が荒れれば荒れる程萌えた。









ヤビツ峠からは登山道の難易度は下がり、尾根伝いに歩いていると所々で景色が開ける。

天気が良いと富士山が見られるらしいが、前回の高尾山同様その姿は拝めず。

階段、岩場、鎖と、何度かのアップダウンを繰り返し進んで行くと、そこはちょっと開けた大山頂上。

散々吹き出して、タオルをグッショリにして来た汗も、山頂でコンビニおにぎりを食べているだけで一気に冷え、

急いで腰に巻きっぱなしだった上着を装着。高々1200m程度の山であれ、山頂の気温は意外と低かったのかもしれないが

おにぎりの冷たさと、単独登山の侘しさとで寒さの相乗効果が生まれたに違いない。







豚汁で体を温め下山開始。

ルートとしてはメインとなるであろう登山道は完全なる岩場。

場所によって段差も違ければ、石の配置もバラバラなので、傾斜のある道を進むより遥かに歩きにくく

足を置く石の選択によっては、滑る、崩れることもあり、膝への負担がより一層激しさ増す。

そんな訳で、山の中腹にあるケーブルカー駅が見えた途端、逃げ込む様に片道切符を購入し、前面展望を堪能しつつ見事下山した。








山登りに関しては、いくつかルールがあるのだろうけど、その中でも誰しもが無意識に行う行動が、挨拶の「こんにちは」。

普段道端で他人とすれ違う際に、挨拶を交わす人もいるかもしれないが、山の中というのは、ほぼ全員がこれを行う。

明確に「登山道」インしたらそのルールが適用されるのか不確かではあるものの、

まさに老若男女、外国人までも「KONNICHIWA」とすれ違う度に発せられる。

人が少ない山深い登山道であれば、お疲れさまの意味合いも込めて挨拶してもいいのだろうけど、

次から次へと人が上り下りしている初心者向き登山道では、もう念仏の様に「コンニチハ」「コンニチハ」と、

この山、もしくはこの国では「こんにちは」という言葉しか通用しないのでは?と思える程、この言葉が絶え間なくこだまする。

実際問題全く苦でもなく、むしろ積極的に声を出し、挨拶が返って来るか来ないかゲームを独り楽しむので、

このルールはいつまでも続く事を願う。

2011/09/19

発作的な行動の先には。

その発作はほぼ前日にやって来る。

家でダラダラと「寝る」「食べる」だけの繰り返しは苦痛でしかなく、仕事や調べもの、読書など、やりたい事は多々あれど

それらに一切手を付けたく無い日などは、拷問でしかない。特に天気が良い日には。

要はめんどくさがり屋で落ち着きが無く飽きっぽい、非常に対処に困る酷い幼児の様な31歳児なのだ。

で、あるにも拘らず、「旅」「食」「動」に関しては、どういう訳か積極的に尚かつ継続的に、取り入れたいコンテンツで

それが時には発作的な行動に現れてしまう事もしばしば。

しかしそんな発作も、当日行き当たりばったりで発症してしまうことはほぼ無く、買い物か散歩か、

とりあえず目的も無く外に出て、満足したら帰るということをしてみても、

意外とこれと言った記憶に残るものが少なく、若干時間を無駄に浪費した感覚に襲われる。

その点、前日にやって来る発作は、「明日は晴れ」「今夏最後の海」「東へはまだ自転車で向かってない」

「歌の歌詞に出て来る九十九里浜はどうだ?」「距離は今までで最長」と、一応順序建ててキーワードが浮かび、

それのおかげで目標と達成させるミッションが明確となって、より一層ワクワクドキドキ感の楽しさが倍増される。

そんな発作は思えば昔から患っていた様で、中学生の頃、隣県でもある群馬の従姉妹家族宅へ、突然自転車で訪れてみたり、

昔は大都会に見えた大宮駅目指して、国道17号をひたすら自転車で走ってみたり、

ネットで購入した折りたたみ自転車の配送先を会社にし、自宅まで乗って帰ろうとしたら、ボルトの締めが緩く途中でハンドルが外れ

乗り馴れない前傾姿勢と、景気付けで直前に食べたカレーバイキングが思いの外苦しくリバースしてみたりと、

発作の事を思い返すと、チラチラと残念な記憶もそれに付随して思い返され、ちょっぴりブルー。

もちろん自転車だけではなく、徒歩でも羽田に行ったり千葉に行ったり、うん十キロ何のその。

まぁ旅好きの延長線上では少々話が通らない節々もあったりするかもだけど、

思考回路に変な形で「楽しい」チップが取り付けられているという解釈で片付けてしまっていいかもしれない。

結局そんな発作的な行動をとって、目的地に付く達成感、更にその先の楽しさと感動は得るものの、

更にその先、走り過ぎた歩き過ぎた為にやって来る疲労と、体に対する強いダメージと苦痛。

それが幾重にも増してやって来るので、色々とその場では後悔はするものの、

次に発作がやって来る頃には、そんな事はパッと頭から消え去り、また同じ事を繰り返す羽目になる。

本当に能天気バラ色な思考回路だと自負している。