高尾山登山で登山にやや目覚めかけた中、次にチョイスしたのが神奈川県伊勢原市にある「大山」。
関東近郊で、駅から遠く無く、初心者向き。更に登山道横にはケーブルカーが走り、いつでも脱出可能であるという理由から。
今回は流石に観光地という訳でも無いので、地図無しはいかんだろうと、等高線が入ったそれらしい地図をプリントアウト。
ペラッペラのA4地図1枚という、若干ふざけた登山装備でいざ大山へ。
避難用のケーブルカーは下山用とし、登りは秦野駅から蓑毛までバスで行き、ヤビツ峠経由で大山山頂を目指すルート。
バスには登山軽装備な年配グループ数組と、大学サークルの様な男女混合グループとで、単独は自分のみ。
数日前に上陸した台風の影響だろうか、足下には木々の枝が無数に落ち、大小の岩が転がり、更には大木が道を塞ぎ
なかなかスリリングな登山道で、独りずんずんと進む姿はどこか探検家の様で、道が荒れれば荒れる程萌えた。
ヤビツ峠からは登山道の難易度は下がり、尾根伝いに歩いていると所々で景色が開ける。
天気が良いと富士山が見られるらしいが、前回の高尾山同様その姿は拝めず。
階段、岩場、鎖と、何度かのアップダウンを繰り返し進んで行くと、そこはちょっと開けた大山頂上。
散々吹き出して、タオルをグッショリにして来た汗も、山頂でコンビニおにぎりを食べているだけで一気に冷え、
急いで腰に巻きっぱなしだった上着を装着。高々1200m程度の山であれ、山頂の気温は意外と低かったのかもしれないが
おにぎりの冷たさと、単独登山の侘しさとで寒さの相乗効果が生まれたに違いない。
豚汁で体を温め下山開始。
ルートとしてはメインとなるであろう登山道は完全なる岩場。
場所によって段差も違ければ、石の配置もバラバラなので、傾斜のある道を進むより遥かに歩きにくく
足を置く石の選択によっては、滑る、崩れることもあり、膝への負担がより一層激しさ増す。
そんな訳で、山の中腹にあるケーブルカー駅が見えた途端、逃げ込む様に片道切符を購入し、前面展望を堪能しつつ見事下山した。
山登りに関しては、いくつかルールがあるのだろうけど、その中でも誰しもが無意識に行う行動が、挨拶の「こんにちは」。
普段道端で他人とすれ違う際に、挨拶を交わす人もいるかもしれないが、山の中というのは、ほぼ全員がこれを行う。
明確に「登山道」インしたらそのルールが適用されるのか不確かではあるものの、
まさに老若男女、外国人までも「KONNICHIWA」とすれ違う度に発せられる。
人が少ない山深い登山道であれば、お疲れさまの意味合いも込めて挨拶してもいいのだろうけど、
次から次へと人が上り下りしている初心者向き登山道では、もう念仏の様に「コンニチハ」「コンニチハ」と、
この山、もしくはこの国では「こんにちは」という言葉しか通用しないのでは?と思える程、この言葉が絶え間なくこだまする。
実際問題全く苦でもなく、むしろ積極的に声を出し、挨拶が返って来るか来ないかゲームを独り楽しむので、
このルールはいつまでも続く事を願う。
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