2010/08/14

2010夏18きっぷの旅 山陰・近畿編 1日目

22:30、東京駅。

早足で乗り込んだバス、かがんだ状態で前方の席に向かい、ポツリポツリといる乗客の状態で

ドリーム号は三宮バスターミナルへ向け、至ってドライな雰囲気の中走り出す。

今回、当然のごとくムーンライトながらを使って西へ向かう予定だったが、駅ねっとの切符予約開始日当日に予約を入れていたものの

見事に切符が確保出来なかったため、急遽深夜バスで京都へ向かうことにした。

何度か経験している深夜急行ムーンライトにも慣れ、夜移動も全然苦にならないと感じていたが、

深夜バスによる移動は予想以上に苦行となってしまった。

ガラガラ状態であった車内も、新宿駅で停車すると一転満員状態。しかも7〜8割が若い女性達で、バス慣れしているのか

既にパジャマ風な出で立ちで、マイ毛布持参の人などもいて、一気に居心地が急低下。

座席自体は狭くないものの、2階建ての2階は天井の圧迫感、更に夜ということでカーテンは閉め切られ外も見えずで

横からの圧迫感もあり、物音に対しても気を配る必要があり、自分の評価としてはムーンライトの半分以下の居心地。

そんな空間で約8時間耐える必要があり、無理に寝ようとしても寝付けず、結局常に半眠状態。

途中、足柄SAに休憩停車するも、バス専用の駐車場はメインのSAから離れていて、同じようなバスが何台も停車している為

時間を気にする&迷いそうで、落ち着いて休憩する事が出来なかった。



6:40。ほぼ定刻通りに京都駅前に到着。降りるとそこは暑さで有名な京都、メガネのレンズも曇る程の湿気と暑さ。

ようやく旅のスタート地点に着いた。

この後は山陰地方へ向かうため、山陰本線を乗り継ぐ形になるが、発車時刻まで1時間半近くあるため

京都駅近くにあるラーメン屋「本家 第一旭」さんで朝ご飯。

京都へ訪れた際、いつもは隣の「新福菜館」へ足を運ぶが、開店は7:30なので今回はこちら。

ストレート麺に薄切りの焼豚、たっぷりのネギが特徴なこの2件のラーメン屋、朝食べてもくどくないし、満足感も非常に得られた。




その後はアート建築の様な京都駅を様々な角度から観察し、1本目福知山行の山陰本線へ乗車する。

丁度2時間、中々長い道のりではあるものの、盆地らしい京都を再認識出来る様な景色が広がり、

街中を過ぎたら一気に深い山奥。保津峡駅なんて深い渓谷に挟まれた所で絶景。

トンネルに入って出たら、そこは永遠と広がる田園風景と、車窓を見ていて飽きない。そんな山陰本線の始まり。

福知山駅に着いたらすぐに2本目、城崎温泉行に乗り換え。

人気の高い温泉地城崎温泉ということもあり、乗客は結構多くて、立った状態で1時間半。







到着した城崎温泉、3本目浜坂行発車まで24分あり、駅前の足湯でもと思ったが、さすがにこの時間内での対応は難しく

ウロウロする程度で乗り換えの時間になってしまった。

ちなみに城崎温泉は2年前の冬に1度訪れたが、外湯の施設が非常に良く、柳&川の温泉らしい景色も広がり非常におすすめの地。

カニが永遠と並ぶ姿も見られるので、時期的には冬かも?





城崎温泉駅を出発し、20分。今回の初目的地「餘部駅」に到着。

餘部駅と言えばもうTVのニュースなどでも紹介されている、有名な「余部橋りょう」がある駅で、

赤い鉄骨の橋を撤去して、コンクリート製に架け替える工事がされている所。

丁度数日前に切り替えの工事も終わり、赤い鉄骨は一部を除いて取り壊されている最中の状態だった。

橋は一部しか残っていないにも関わらず、この橋と下に広がる小さな漁村、透明度の高い海、

その組み合わせの景色は最高だったんだろうなと今でも伺わせる。

そうは思っても、山の頂き付近にある駅なので、エレベーターも無い山道を上り下りして移動するだけで汗は噴き出し、

既に水を被った人状態の出で立ちに。

そんな静かな漁村に、余部橋りょうを見ようと車でやってくる観光客も多く、周辺はちょっとしたお祭り状態だった。

ちなみに、駅周辺には商店なども見当たらず、トイレを探し当てるのも難しいため、喉は渇き、それに反して尿意は最高潮と

なんとも落ち着かない状態で餘部駅を後にする事となった。








再度浜坂行の列車に乗り、浜坂駅。乗り換え時間10分で4本目鳥取行に備える。

日本海側を走る山陰本線ではあるものの、海に沿って走っている訳でも無いので、車窓は山。

15:13、鳥取駅に到着。

鳥取と言えば「鳥取砂丘」。それとご当地グルメの「素ラーメン」に、本日行われている「しゃんしゃん祭」が今回の目的。

滞在時間もたっぷりと取ってあるので、とりあえずしゃんしゃん祭が行われている祭り会場(メインストリート)に移動。

警備員が多く配置され、メインストリートは通行止め。しかし、通行止めで歩行者天国状態になっているのにも関わらず

見物客が皆無。更には祭りの雰囲気が全く感じられない。

今まで様々な地域で夏祭りを見て来たが、メインストリートの歩道にはズラッと並ぶ露店、通行止めになった道路には

老若男女人が溢れ、露店の物を食べながら行き交う。そんな光景を想像していたら非常にがっかりする光景。

シャッターが閉まった商店街、商店街にはスーパーで流れてそうな音楽が寂しく流れ、露店は固まって数件が営業、

道路中央で踊るのはバラバラの動きをするおばさん4人、観客10数人、非常に残念だ。

時間帯が悪いのか、人口が少ないのか、とにかく暫く見るに耐えない感じだったのでそのまま素ラーメンのお店「武蔵屋食堂」へ。

駅から結構な距離を歩き、店の前に立つと「誠に勝手ながら臨時休業」の張り紙。心身共に大ダメージ。

既に時刻は16時近くで、朝京都でラーメンを食べて以来何も食べていない。

途方に暮れながらも、しゃんしゃん祭に併せて開催されている、「鳥取B級グルメフェスタ」へと顔を出してみるととに。

鳥取からの出店は「とうふちくわ」「牛骨ラーメン」「ホルソバ」の3種で、他は無難な全国のB級グルメ達が出揃うイベント。

もちろん、ここまで来たからには鳥取グルメにしか興味は無く、早速牛骨ラーメンを頂く。

非常に濃厚コッテリスープで濃いめ。豚骨の様に臭みも無く食べ易いので、次回は有名店に是非伺いたい味。




とうふちくわも念のため購入し、それを片手にバスに乗って鳥取砂丘を目指す。

鳥取砂丘自体は今回で訪れるの2回目。前回は冬で、ギリギリ雪は降らないものの寒い時期だった。

今回は夏。もう砂丘は砂漠化していて、少しでも離れた所に行くと救難を求めそうな勢いの暑さ。

大きい砂場と思って駆け下りてしまうと、その標高っぷりに驚く程の高低差の鳥取砂丘。見た目完全に山にしか見えない。

しかも砂に足を取られて自由に歩けず、直射日光をもろに受ける。

こんな環境で何かを楽しむのは難しく、もう覗く程度で砂丘見学は終了。




駅までバスで戻り、5本目、本日最後の山陰本線米子行に乗車し、見事に残念な結果に終わった鳥取を離れる。

終着米子駅に着いたのは20時半。駅前は既に静まり返り、飲食店の姿も見当たらない。

ホテルにチェックイン。しかし夕食にありつく事は出来ず、結局朝のラーメン、夕方の露店ラーメンで1日の食事が終了と、

今までの旅の中で、腹ぺこで1日を終了するなんて初めての経験。そんな山陰本線乗り継ぎの1日だった。


歩いた距離:13.0km 食べたおいしいもの:「本家 第一旭」のラーメン

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