2010/08/02

2010夏18きっぷの旅 北東北編 2日目

2日目。初日はほぼ移動に費やした為か、体に少し疲れが。

予定では6:30に起床して八戸線で鮫駅に降り立ち、ウミネコ繁殖地で有名な蕪島に足を運ぶ予定だったが時刻は既に7時過ぎ。

とりあえず重い体を起こして八戸線で鮫駅までは行くことにしてみる。

結局、下車の印として駅スタンプを押し、折り返し八戸方面行きの下り列車で八戸へと戻るだけに。

八戸駅からは東北本線青森方面行きで野辺地駅まで出て、ここから本州最北端の駅下北駅、更には大湊駅まで向かう大湊線に乗り換え。

新潟で羽越本線に乗っていた際はほぼ熟睡だった為、今回の旅で海をしっかりと見るのは初。

左手に海、右手には小高い山々を眺めながら45分程で本州最北端の駅、下北駅に到着。

大湊線の終着駅は大湊駅だが、位置的に下北駅の方が若干北に位置する為、こちらが本州最北端。

しかし、駅前や駅構内を見渡しても特に「本州最北端」をうたっている訳でも無く、看板なども特に見当たらない。

去年行った本州最南端の紀勢本線「串本駅」とは対照的でちょっと寂しい。




小さくてかわいらしい駅舎の「鮫駅」。




下北駅前からは路線バスに乗車。ここから向かうのはもちろん、日本三大霊場の1つ「恐山」。

むつ市内の街中を走り、恐山の山道をグングンと上り約40分程(750円)で宇曽利湖のほとりにある恐山へ。

その途中、1杯飲めば10年、2杯で20年、3杯で死ぬまで若返ると言われる湧き水が出る所(冷水)で

乗客達に「水飲みません?」と、5分程停車するサービスをしてくれた。

恐山に到着し、バスから降り立つとプンと臭う硫黄臭。周りを山々に囲まれた中にある宇曽利湖は妙な静けさが漂い、

境内入口には六地蔵が座り、奥からは火山活動の証である煙が上がるなど、普通の景色とはやっぱり何かが違う。

入山料500円を払い入山。非常に整備された寺の様相、しかし脇の水路を流れるのは硫黄が溶け出したような黄色の水。

奥に進むと「男湯」「女湯」の看板と小屋を発見。

恐山内には入山料を払えば無料で入れる温泉が数カ所あり、中々良さそうな湯を楽しめるらしいが、

タオルなど入浴用の道具も手元に無いし、簡単に入れるような雰囲気ではなかったので今回はちょっとパスして更に奥に進む。



急に雲も厚くなる。




横から見守られます。




ここでHTB「ハナタレナックス」でシゲさんが「れいば」と連呼していたのが頭から離れなくなる。



窓を開けて外を眺めながら入っている人もいました。もちろん見えちゃいます。


奥は荒々しい岩が転がる道。所々に積まれた石と風車、ガスが噴出する危険な場所と、地獄巡りらしい景色が広がり、

その先には極楽浜と呼ばれる宇曽利湖へと繋がる。

今までの荒々しい岩場と比べればやはり極楽の様な景色の浜。湖の水は酸が強いらしくウグイ1種のみしか存在出来ないらしい。

確かにどこか水の色も他の湖と比べるとちょっと違うかも?

そんな極楽から地獄を少しかすめながらバス停まで戻り、恐山を離れ下北駅まで戻って来た。

次の目的地は青森なので、このまま大湊線で野辺地まで戻り東北本線に乗り換えればいいのだが、

ここまで来て終着駅の大湊駅を訪れないのはちょっと勿体ない。

更に大湊には「大湊海軍コロッケ」と言う名のご当地グルメが存在する。

このコロッケを提供している中で一番駅から近いのが「花時」さんと言う食堂で、大湊駅から約1.3km。今いる下北駅からは3.6km程。

ここは歩く!ひたすら国道沿いの歩道を歩く事にした。日差しがない曇りの天気と、北東北気温のおかげで汗だくにはならないものの、

坂道を上りかけている時はさすがに、コロッケ目指して歩いている自分の姿にちょっと自問自答気味に。

何とか目的のお店にたどり着き、コロッケ2種類を注文。

揚げ時間に少々時間を取られたが、無事コロッケ片手に今度は大湊線の終着駅、大湊駅まで更に歩く。









やっぱり緑が生えない所も。


およそ10分。「てっぺんの終着駅」と書かれた大湊駅に到着し、早速待合室で先程のコロッケを試食。

大湊コロッケはヘットと呼ばれる牛脂で揚げたコロッケで、サクッとした揚がりの他、ちょっとコッテリ感を感じる味。

購入した2種類のコロッケどちらも味は大満足で美味しい。ただ、食べ過ぎると胃もたれするかも?

大湊駅からはジョイフルトレインの「きらきらみちのく」車両を使った「みちのくリゾートねぶた号」で青森を目指す。

陸奥湾側に斜めに向いた座席に座りながら夕日を見たり、車内で行われる津軽三味線演奏会を楽しみつつ、あっという間に青森駅。

本日の青森はどこか活気に満ちている。もちろん、昨日からねぶた祭りが開催されているからで、旅の目的の1つでもある。

しかしこの青森ねぶた祭り。どのくらい県外から人がやって来るのか、2ヶ月近く前にも関わらず青森市内のホテルは全て予約不可。

実は本日の宿は確保する事が出来なかった程。

野宿、マンガ喫茶という選択肢はさすがに頭の中には無かったので、今回はレンタカーを借りて車中泊する事に決めていた。




三角形のコロッケは野菜とビーフ。



ウミネコ多いです。




レンタカーを借りる前に、最近俄に存在を高めつつある青森のご当地グルメ「味噌カレー牛乳ラーメン」を頂きに

三角の建物が特徴の青森県観光物産館「アスパム」の近くにある「味の札幌 大西」さんへ。

メニューは味噌カレー牛乳ラーメンの他、普通に醤油・味噌・塩もあるが、お客の大半が味噌カレー牛乳ラーメンを注文。

運ばれて来たラーメンはまさにカレー&牛乳色。そこにもやしとワカメにチャーシュー、バターが乗った形。

ワカメが磯っぽさを出してちょっと違和感はあるものの、味はクリーミーなカレーラーメン。

ただ、多くの客を相手にしている為か、麺が自宅で自分で茹でた様な若干伸びた麺だったのが残念。



青森駅ではねぶたの小型版がお出迎え。それでも迫力あります。



青函連絡船の「八甲田丸」。鉄道がそのまま船に入る姿見てみたかったが、廃止されたのは9歳の頃。




ラーメンで夕食も済ませ、あとはねぶた祭りの開始を待つだけ。

昨日の盛岡さんさ踊り同様、本日も夜の祭り。開始は19:10と完全に暗くなってからのスタート。

ねぶた祭りの開始も待ち遠しいが、この後の車中泊に備え、浅虫温泉駅前にある「道の駅ゆーさ浅虫」で汗を流す事の方が

ちょっと心配になって来た。実はこちらの営業時間が21時まで、20時半最終受付なのだ。

これを逃すと今夜汗を流す機会を失い、明日朝一の津軽線巡りが無くなりかねない。そんな事態は避けたい。

あれだけ楽しみにしていたねぶた祭りが始まってもどこか時間の事ばかり気になって上の空。

しかも数時間前まで雨が降っていた関係でねぶたには薄いビニールが全体に掛けられ、あの迫力を余り感じ取ることが出来ない。

それでも「ラッセーラーラッセーラー」のかけ声でお祭り気分には浸れ、人通りの少ない影から人で溢れる大通りまで

一通り駆け回り約30分、急いでレンタカーを走らせ浅虫温泉へと向かう。

浅虫温泉までは青森市内から約15km程。

意外と近く、問題無く営業時間内に間に合い、今日一日の汗を流し、ゆったりと温泉に浸かることができた。

しかし道の駅の駐車場も含め、周辺には異様な数の車。しかもエンジンはかかり車内には人。

ナンバープレートを見てみると、見慣れた関東近郊のナンバーが多く、どうやら車中泊の客がかなりの数いたようだ。

余りにも多くの車に囲まれた「わ」ナンバーのヴィッツ、

明日朝一の津軽線巡りを考慮して、なるべく津軽半島奥地へ向かっておこうと暗闇を走り続けることにした。




歩いた距離:18.3km 食べたおいしいもの:「花時」の大湊海軍コロッケ

0 件のコメント:

コメントを投稿