2010/08/16

2010夏18きっぷの旅 山陰・近畿編 3日目

岡山駅前で桃太郎さんと再会。本日3日目。

本日は山陽本線・東海道本線を徐々に東へ進み、夜の京都・五山送り火を見る計画。

と、言いつつも早速向かったのは西。岡山駅から4つ先の倉敷駅。

倉敷駅と言えば一昨年閉園したチボリ公園どうなったのかな?と気になりつつも、向かったのは美観地区。

白壁と川沿いの柳、そこに架かる石の橋など、一度は見に行きたい風景。

駅から約1kmも無い距離で美観地区に入れるものの、今回は暑さ対策・移動の自由度を考え、

レンタサイクルをして美観地区をまわることにした。




しかしその前に、倉敷市のご当地グルメでもある「ぶっかけうどん」を朝一で食しに「ふるいち」さんへ向かう。

ぶっかけうどんと言えば讃岐うどんでも有名だけど、こちらは様々な具材の種類があり、チェーン展開しているぶっかけうどん店。

さすがにまだ時間が早い為か客は自分1人だけ。注文したのは、普通のぶっかけの冷。

天かすにネギにのり。わさびがいいアクセントに、少々甘めのタレを絡ませて啜るうどん。

味は嫌いじゃないけど冷の割にぬるい。麺もコシがちょっと....こりゃ残念だ。

自分の中で今の所一番のぶっかけうどんは四国八栗寺近くにある「山田家」さんかな?

そんなうどんを一瞬で平らげ、駅前でレンタサイクル。



レンタサイクルって場所によっては全く手入れをされていない場合もあり、

今回も空気少ない&サドル錆び過ぎで些か不安な乗り心地。

駅から5分程走ると美観地区入口の看板。まず迷い込んだのは、白い蔵や立山の様な古い造りの家々が並ぶ狭い路地。

数多くの商店や旅館などもあり、思っていた以上に美観地区のエリアは広い。

そんな家々の間を走りながらやって来たのがメインストリート、中央に柳が垂れた川、両脇に白壁の建物が並ぶ道。

川の風景も柳があるだけで、ガラッと雰囲気も変わり、非常に趣のある風景になる。しかも観光用ではあるものの、手漕ぎ船がイイ。

一旦自転車を降りて、ゆっくりじっくり辺りを散策。岡山なら桃だろ!という事で、桃ジュースと桃アイスを片手に。

ジリジリと強い日差しを浴びながら、青空のもと美観地区見学は終了。









倉敷駅まで戻り、ここからは京都へ向けて東へ移動。

岡山駅からは山陽本線へ入らず、海側の赤穂線経由で姫路駅に到着。

世界遺産にも登録されている姫路城には目もくれず、姫路で頂くのは「駅そば」。

「駅そば」と言っても普通のそばでは無い。かんすいが入った中華麺の麺に和風だしという変わった一品。

地元の方々には非常に馴染み深い様で、次から次へとやってくるお客は皆、駅そばを注文。

味も今まで味わった事無い程サッパリしたラーメンみたい。上に乗っている天ぷらもどこか変わってる。



「かつめし」で有名な加古川駅を過ぎ、次に向かうは明石駅。

明石と言えばもちろん瀬戸内のタコ。そのタコが入った「明石焼」、地元では「玉子焼」。

目指すは大人気店の「ふなまち」さん。駅から約10分程、並ぶ漁船を横目に住宅街からお店へ。

しかし大人気で有名なお店にも関わらず、人の気配が感じられない。鳥取の件が頭を過るが、予感はズバリ。

「勝手ながらお休み」状態!これは予想外!

考え込んでいても玉子焼は食べられないので、次の候補「きむらや」さんへ向かう。

こちらは遠目でも営業中と分かる程の行列。炎天下の中のこの行列はちょっと気が引けるが、耐えて並ぶ。

汗を流しながら20分程待ち、ようやく冷房が効く店内へ。救われた。

運ばれて来たのは、赤いお盆に乗ったふわっふわの玉子焼が20個。これで1人前。

お椀に入ったお出汁に付け頂く玉子焼はアッサリとして、非常に上品な感じの味。

出汁とは別にテーブルにはソースも用意され、このソースをかけて食べる玉子焼もまた美味しい。

こんな玉子焼にはもちろん生ビール。暑さも忘れる。





明石駅に戻り、淡路島へ渡る明石海峡を横目に兵庫県を順調に快走。

神戸駅でポートタワーやポートアイランドでも眺めようかとも思ったが、

ここは京都へ早めに入り、夏の京都観光を少し楽しむことにした。

さすがにこの区間まで来ると快速が数多く走っているため、乗り換えも無く、以外に早く京都駅へと到着。

初日に深夜バスで到着した以来、山陰をグルッとまわってようやく戻って来た。

京都の街に入ると必ずと言っていい程寄るお店、錦市場にある豆乳ドーナツのお店「こんなもんじゃ」さん。

変に手慣れた感じで地下鉄で四条、大丸裏から錦市場へと入る。

この薄暗いアーケードとカラフルな天井、京都らしいお漬物の匂いが漂うこの錦市場が好き。

そんな錦市場の中間辺りにある、こんなもんじゃ。営業時間ギリギリだった為、揚げたてのドーナツは既に無し。

それでもここの豆乳ドーナツは、非常にあっさり、そして中毒性があり、一度食べ出すと止まらない。

12個入りの小さなドーナツは、錦市場を出る頃には空に。





その後は人の流れに乗り、鴨川を渡り祇園方面へ。

石畳と古い建物が並ぶ花見小路通からはタクシーに乗った舞妓さんが。

更にそれを取り囲むように写真を撮る外国人観光客。もう完全に大スター並みの扱い。

そんな光景を見つつ、四条通の突き当たりにある八坂神社も軽く参拝。魅力的な祇園の街中もウロウロ。

夢中になって写真を撮っていると、辺りは既に暗闇に。







この後に控えている五山送り火、実は今回が初。その為、どこに行けば見れるのか、点火の順番など知らない事だらけ。

そこでちょっと地元の方の行動をよく観察。祇園四条駅で浴衣姿の人たちを見つけ、同じように切符を購入。

どうやら北に少し行った「出町柳駅」に人の流れは向かうようだ。

出町柳駅に到着すると、既に多くの駅員や警備員などでかなりな厳重態勢。どうやら正解?

鴨川の河川敷には既にいっぱいの人。これからどんどん人が増えそうで、余りの人混みで疲れてしまいそう。

なので、河川敷には下りず、付近をぶらぶらしながら開始時刻を待つが、

暗闇に包まれていて、人の目線が分かりづらいため、どの方角に点火されるのかが全く分からない。

知恩院辺りまで行ったり戻ったり、始まる始まると思うと、ちょっと落ち着かない。

出町柳駅真ん前で待機していると、河川敷の人々から歓声が。見えない所で始まってる!

点火の瞬間は見逃したが、今出川通まで出ると、家々の隙間から「大」の字がはっきりと見える。

交通量の多い道、その歩道も人が溢れんばかりになり、こぞってカメラを「大」に向けて構える。

以外に路地に入って家と家の間から見る形がキレイだったりと、一ヵ所で座ってみるより、

移動しながら見るのが良さそうな五山送り火だった。観覧時間はおよそ20分。

ちなみに出町柳からは「法」の字も遠くに眺める事も出来た。



列車が大混雑する前に京都を離れようと、京阪で東福寺まで出て奈良線で京都、

今夜の宿は大阪の上本町なので一旦大阪駅まで移動する。

宿に戻る前に夕食、大阪では有名な油かすを入れた「かすうどん」を食べるため、地下鉄を乗り継ぎ「西大橋駅」へ。

こちらにある「かすうどん山本」さんで、かすうどんを頂くが、店内はちょっとうどん専門店というより

様々な音楽が流れる簡単な居酒屋?風。うどんを注文するも、麺は冷凍...ちょっと期待出来ない感じ。

それでも運ばれて来た、とろろ昆布かすうどんは薄味関西風のお出汁、

油かすもジュワッと旨味が出て、想像以上に美味しく頂けた。ごちそうさま。

これにて本日の行程も終了。宿でゆっくり休み、最終日に備える。



歩いた距離:21.0km 食べたおいしいもの:「本家きむらや」の玉子焼

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