「蔵王の樹氷は厳しい冷え込みと大雪の影響で、例年の1.5倍程に成長...」
というニュースを見たときから、今冬の行き先は決まっていた。
蔵王の樹氷を見学する場合、山形側からはロープウェイで山頂、宮城側からは雪上車による見学ツアーで山頂へ行く、
この2パターンの見学コースがあるが、宮城側の場合雪上車から下車してからの見学時間が極端に短く、
カメラを構えて自分のペースで撮影する時間の確保が難しそうであったので、今回は山形側から登る事にした。
樹氷の最盛期は2月、3月は気温と雨にもよるが倒壊期となるらしいので、18きっぷの使用開始後の休日すぐに出発することにした。
夜行列車ムーンライトえちごの運行開始は18日からなので、今回は始発に出て、東北本線を乗り継ぎ北上。
向こうに見える雪山は日光方面だろうか。
休み無しで山形へ向かえば14時には着けるのだが、樹氷を見るなら天気が悪くなる前の朝が良い。
という情報も考慮して、まずは仙台で毎度のごとく牛タンで腹ごしらえ。そしてここにも「蔵王」がっ!
あおば通から仙石線に乗り、海岸線の松島を横目に終着駅の石巻へ。
石巻は宮城県出身の石ノ森章太郎作品像が、駅を始め街の中随所で見かけることができ、漫画の街というイメージが強い。
そしてそんな石巻で有名なのが、石巻焼きそば。特徴はなんと言っても麺が蒸し麺で茶色。
今回は、駅から歩いて数分の所にある「藤や食堂」さんにお邪魔した。
昼食時間は外れている為、店内は若い夫婦2人にご主人だけで、天井に設置されたテレビからは「なんでも鑑定団」の音が流れる。
先程牛タン焼きを食べたにも関わらず、全ての具材が入った“特製”を注文。
出て来た焼きそばは軽く味付けされただけということで、自分で席に置かれたソースで味を調整するスタイル。
ソースも結構あっさりとした味で、野菜たっぷりの為か、ボリュームたっぷりの焼きそばもあっさりと完食。
会計をしようとご主人を呼んだ所、奥から袋に入った石巻焼きそばの茶色い麺を持って来て、石巻焼きそばの話をしてくれた。
蒸し麺の焼きそば用麺を生み出した街、マルちゃんの様な黄色い麺はクチナシで着色している、
ソースは日本橋たいめいけんが使っているものと同じ等々、県外から食べに来た自分に、石巻焼きそばの話をたっぷりとしてくれた。
しかし、この後石巻線で女川へ向かい、本日の宿泊地山形へ向かうには5分後の列車に乗らないと間に合わない。
結局B-1グランプリの愛Bリーグ入会の話半ばでお店を後にする事となってしまった。
石巻線で海岸線の湾ギリギリを走り、約30分程で終着駅の女川。
女川駅に隣接された温泉施設には休憩所として利用されている廃車車両が鎮座し、駅前には足湯もある。
そんな女川駅からは折返の列車に乗る為、滞在は10分程。
石巻線で小牛田、東北本線で再度仙台に戻り、未乗車区間でもあった岩切利府間を往復し、仙台から仙山線で一気に山形へ向かう。
宮城県内は全く雪がない状態ではあったものの、山形県側の面白山高原まで来ると積もった雪が車窓から見える様になった。
始発5時に自宅を出発して約18時間の23時半、本日の宿泊地山形にようやく到着。
駅前の居酒屋で山形名物の芋煮、有名な日本酒「十四代」を飲みたいと勇んでいたものの、
流石に疲れがピークで、ホテル近所のスーパーで総菜を買うのが限界だった。明日は朝から蔵王!
完乗路線:東北本線/石巻線
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