2009/08/17

2009夏 青春18きっぷの旅 四国・九州編 9日目

昨日振った灰が風に吹かれて舞う朝。

人々はハンカチで顔を覆う程で、どこに行こうが灰が襲って来るので外出は少々気が滅入る。

今日は黄色い列車、快速なのはなDXに乗って砂風呂の街、指宿へと向かう。

鹿児島中央駅で駅弁と揚げたての薩摩揚げを仕入れ、なのはなDXに乗車。





指宿駅に着くとどんよりとした曇り模様で、今にでも雨が降りそうな天気。

既に大分駅で予約していたレンタサイクル「楽ちゃり」を駅で借り、初の電動アシスト付き自転車に乗る。

普通に平坦な道を走る場合は余りアシストの効果を感じないが、上り坂に差し掛かると加える力が少なくても上ってくれるので

アシスト様々かも。ただ、乗車している人物が重いからなのか、急な上り坂では些かアシスト不足で自分の力が必要だった。



指宿駅前には足湯も。誰も入ってないが。


自転車に乗ってまず向かったのは「知林ヶ島」。

知林ヶ島は海に浮かぶ無人島で、大潮の干潮時にのみ砂の道が現れて徒歩で渡れるようになる島。

この日は9:00〜12:00が干潮時の時間帯で、丁度今その時間。

指宿駅から5km程走ると知林ヶ島と田良岬を結ぶ砂州の入口部分に着くが、途中雨に見舞われる。

朝は灰、今度は雨と、カメラにとっても最悪のコンディション。

カメラをTシャツで隠しながら自転車を漕ぎ田良岬にある公園部分になんとか到着。

岬部分まで歩いて行くと、あるある砂の道が。

しっかりと対岸の島まで砂の道が現れていて、人々は裸足で歩いて往来していた。

砂の道は海岸の砂浜と同じく、足が砂に埋まりフラフラするが、普通に歩いて片道約20分かかるらしい。

往復40分、この足下が不安定な砂浜を歩くにはちょっと気が引けるので、歩いて5分程の所で引き返すことにした。




次に向かうはJR最南端駅「西大山駅」。

今いる知林ヶ島からは距離にして15km。普段都内で自転車に乗って15kmなんてすぐだし、アシスト付きなら尚更。

なんて思っていたのがバカみたいで、指宿駅を過ぎた辺りから上りが始まり、アシスト効果すら期待出来ない坂に。

この頃になって空を覆っていた厚い雲も徐々に無くなり、日差しが体を照らす様になって来ていた。

自転車を漕ぐ度に汗が出しながらも、海側を走る国道269号で山川駅方面へ。

ここでは今まで徐々に上っていた勾配を一気に下る下り坂。もの凄いスピードを出しながら気持ちいいサイクリングを楽しむ。



どうでしょう軍団も入った「砂楽」さん。



有人最南端駅である山川駅を通過し、国道226号に渡る道に入ると、そこはもう山道。

一番軽いギアでノロノロと上がるも、上り坂はなかなか終わらない。

腕は強い日差しに焼かれ黒く、そして汗がにじみ出る状態。結局2km程上り坂を上ってようやく平坦になって来た。

その後は田畑が広がり、養豚場の臭いを存分に味わうことができる田舎道を走る事数百メートル。開聞岳が視界に入って来た。




ついに目的地の西大山駅へ到着。駅前に漬物工場があるため、常に漬物臭が漂っているが、これでJRの最西端、最南端を制覇。

最南端の駅として旅行雑誌にも掲載される程なので、次から次へと観光客が訪れる。皆さん車ではあるけど。

時刻表を見ると20分後に下り列車が停車するので、それを見送ってから指宿駅に戻ることにした。






帰りは長いトンネルを抜ける。排気ガスがもの凄い。


予定では、4km先の池田湖、長崎鼻まで足を延ばす予定だったが、あの上り坂に既にうんざり気味だったのでパス。

予定より早めに指宿駅に到着し、帰りも快速なのはなDXに乗車し、鹿児島中央駅まで行かず、途中の谷山駅で下車。

ここからは市電に乗り換え、天文館通へと移動。

火照った体を冷ます為にも、かき氷白熊で有名な天文館 むじゃきへとやって来た。

さすが夏休み。店内は観光客で混雑。前回10月に訪れた際はたった数人だったのに。

今回は、ノーマルタイプではなくストロベリーにしてみたが、白熊独特のあの味が中途半端に消されてしまっていて

ノーマルタイプにすれば良かったとちょっと後悔。


かき氷で体は冷やされたが、お腹は満たされていないので、鹿児島中央駅近くにある黒豚とんかつ屋の「黒かつ亭」へ。

普通のロースカツとメンチを注文したが、黒豚ロースは柔らかく、メンチはもの凄くジューシーでお腹は大満足。

お腹に余裕があれば機能断念した鹿児島ラーメンを食べようと思っていたが、既に胃に隙間が無いくらいパンパンで

外にいると灰に見舞われるので、そのまま足早にホテルに戻った。

残すは明日最終日だけ。博多まで移動して福岡空港から飛行機で帰る。本当に長いようで短かった。




食べたおいしいもの:「黒かつ亭」のロースかつ定食

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