2011/08/03

映画「100,000年後の安全」を観た。

何年ぶりだろうか?

映画なんて、子供の頃「東映マンガ祭り」を見に近所の映画館に通ったのが一番多く、

それ以外は大人になってからSF系やアクション系、パニック系を数本見たくらいで、

特に1人でなんて、アニメ映画を数える程度しか見ていない。

そんな自分が気になる映画を知ったのが、献血で眺めていた「ミヤネ屋」。

原発関連のニュース繋がりで紹介したであろう映画が、今回見に行くことにした「100,000年後の安全」という作品。

基本、ドキュメンタリーは好きな方で、地上波の深夜に放送しているドキュメンタリーの他、

スカパーのヒストリーチャンネルやディスカバリーチャンネルでも、歴史系、戦争系、宇宙系中心ではあるものの、タイミングが合えば見る。

今回のこの映画、内容的には

原発から出た高レベル放射性廃棄物を永久処分する為に、地下深くに掘ったトンネル施設「オンカロ」。

この巨大地下施設が今現在フィンランドに建設中で、数年後実際にこの施設が稼働すると、約100年間放射性廃棄物を格納し続け封鎖に。

その後、放射性物質が人間に影響が出なくなる10万年間保持されるという事実から話が展開する。

映画の構成的には

ヒストリーチャンネルでも使われる海外のドキュメンタリー番組の様に、関係者に対するインタビューがザッピングの様に幾度と入り、

プラスαという形で映画らしい効果等が入れられる。

逆にそれがドキュメンタリーでありながらも、非現実世界の話の様に持っていかれてる感覚。

音響効果も耳障り、不愉快と感じる場面が何度とあり、それが恐怖?危険?な感覚を引き出している気がする。

結局の所、10万年後の世界なんて、人類、環境、言語、様々な事が考えられないくらい先の事なので、

オンカロの場所及び施設の用途を後世に伝えて行くべきなのか、完全に忘れ去られる存在にするのか、

どちらが安全で、どの様な形で残すべきなのか、という部分に終始スポットが当てられ、関係者もその答えを出せぬまま映画は終わっていく。

何かと今タイムリーな感じではあるものの、原発賛成反対という話の前に、

既に大量に発生している高濃度放射性廃棄物という存在を、どう安全に、どう未来の子孫達に伝えていくのか、

人類が直面している難問がある。という部分を知れたという意味では見て良かったかもしれない。

ちなみに今回映画を見た渋谷の「アップリンク」というミニシアター。

座席もフカフカソファーから腰高な椅子と様々で、ちょっと手作り感溢れるまったり空間で、楽しく笑える作品を見る環境的にはいいかも?





最近カメラを持って出る機会が少ないので、今回も文章とは関係ない上野の不忍池。

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