熊谷5日目最終日。
「帰省」らしい儀式は数時間の墓参りのみで、あとは自分の好きな様に時間を過ごしていたので、
これが正しく「実家帰り」となるのか不明だが、熊谷旅も本日が最後。東京へ向けて自転車を100km近く漕ぐだけ。
その前に、最終日にこれだけは食べておかねばと思っていたのが、地元熊谷のご当地グルメ「雪くま」。
自分が都内に出て来たここ数年の間に生まれた、開発系のご当地グルメで、熊谷の水で作った氷のかき氷らしい。そのまんま。
食べログで調べた所「慈げん」という店が高評価&ビジュアル的にイイってことで、家族に別れを告げ市街地へ。
これからまた35度近くのうだる様な暑さになる昼間にも関わらず、外には5組程の行列。
こちらは独りなので、周りからやんややんやと暑さに対する苦情を言われる事も無いので、グッと我慢をしながら列に参加。
かき氷のメニューも結構豊富で、その中でも新作の「レアチーズ氷いちごソース」にもの凄く惹かれたものの、
暑さにやられて来ると酸っぱいものが欲しくなるってことで、「和三盆レモン蜜添え」なる大人っぽい氷を注文。
行列の長さ&待ち時間&金額的にも上を行っていた、根津の「ひみつ堂」。
個人的な好みで言えば、味については熊谷のこちらの方が圧倒的に上。やはりシロップは少し濃いめの方が氷に合う。
そんな雪くまを堪能したあとは熊谷駅前を眺めつつ、景色をゆっくり堪能しながら田舎道をひたすら走る。
往路はほぼ夜だったので、景色を見れずに走っていたが、それでも行き帰りで同じ道は走りたく無い性分で、
国道17号に沿って南下をするのではなく、なるべく東へ東へと進路を取り、未知なる道を楽しむ。
そうこうしていると、大好きなソフトクリームを扱う豆腐工場に巡り会ったり、標語や絵が秀逸の看板に巡り会ったりする訳で、
全国鉄道旅を繰り返していても、駅前から徒歩or交通機関で移動出来る範囲内だけでは、出会えない景色も多く、
更にはそんな景色をじっくりのんびり見るという意味では、今回の自転車旅はいい経験だったのだと思える。
そんなこんなで、最後は幼少期(小学生入学前まで)を過ごした、東大宮の団地を見に行く事に。
つい最近の出来事も忘れがちになる昨今ではあるものの、幼い頃の記憶としても、ここの景色はかなり鮮明に覚えていて
大勢の同学年の子供達と公園や川で遊び回り、夕方になると豆腐屋がラッパを吹きながらやって来て、
家からざるを持ってよく買いに行ったもの。
団地そのものは変わっていなかったものの、あの賑やかさと騒々しさは完全に影を潜め、なんだか寂しい感じ。
あれから20年以上。思い出の景色はもっともっと増やしていきたいものだ。
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